2012年4月13日金曜日

古代のメソポタミア:初期農耕牧畜民(15)交易網



 『出典』図説世界文化地理大百科:古代のメソポタミア・34~35頁
     マイケル・ローフ著・松谷敏雄監訳
     朝倉書店

 古代のメソポタミア:初期農耕牧畜民

 《新石器時代の村
 「新石器時代の村

 《交易網
 「交易網

 交易,少なくとも物の搬入は新石器時代よりはるか前から行われていた。

 前1万5000年頃の遺跡であるワディ・ハサでは、

 紅海や地中海から100km以上も運ばれてきた貝類が出土している。

 長距離交易は無土器新石器時代にはさらにはっきりしてくる。

 それは,黒曜石という火山ガラスを刃物用に使用し始めたことからわかる。

 黒曜石は伝統的なチャートやフリントとともに、道具づくりに使われた。

 科学分析によって黒曜石の産地が同定され、広範な交易網か明らかにされてきている。

 古代近東で使われた黒曜石のほとんどは、トルコ東部ないし中部から運ばれたものだった。

 無土器新石器時代には、産地から800km以上も離れた遺跡でも使われるようになった。

 ただ、黒曜石が専門の商人によって運ばれたものなのか、

 村から村へ伝えられたものなのか、

 あるいは大きなセンターから隊商力i派遣されていたのかは、

 今の段階ではわからない。

 貝類、準貴石、銅、天然アスファルトなども産地から離れた遺跡で発見されている。

 他の品物、たとえば塩、織物、皮革、その他の植物製品、

 動物製品なども交易されていた可能性があるが、証拠は残っていない。

 言語復原史学会
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 『参照ブログ』
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 《参考》
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