2012年4月24日火曜日

文明への道(前7000-4000年)(5)人物・動物像



 『出典』図説世界文化地理大百科:古代のメソポタミア・45頁
     マイケル・ローフ著・松谷敏雄監訳
     朝倉書店

 『文明への道

 「文明への道

 『(前7000-前4000年)
 「(前7000-前4000年)

 《人物・動物像
 「人物・動物像

 壁によっては、

 葦の芯に泥を塗ってつくった浮彫りで飾られているものもあった。

 これはアイン・ガザル

 イェリコ

 ナハル・ヘマル

 発見されている先土器新石器時代B期の像と類似している。

 浮彫りには色が塗られていることもある。

 人物、動物、動物の頭、女性の乳房などが代表的な例である。

 浮彫りの人物像は7体あり、高さ1mくらいで、

 前をむいて両手両足を横に平たくのばしている。

 丁寧なものが1体ある示それにはオレンジ色、赤、黒の線が乱雑に塗られていた。

 人物像の顔、手、足はいずれも破損していた。

 これは、その部分がなにか再利用のきく

 貴重な物質で飾られていたせいかもしれないし、

 祠堂ごとに行われた儀式の一部として

 浮彫りが破壊されたせいなのかもしれない。

 これらの像は雄ウシの頭像の近くにとりつけられていることが多い。

 人物の像は出産している女神、

 雄ウシの頭は男性の神性を表現しているとみる人もいる。

 他には、雄シカの浮彫りが一つあり、

 3層つづけてヒョウのつがいの浮彫りがみつかった。

 それぞれつがいは頭をよせて胴を逆方向に向けていた。

 上塗りや塗色を幾度もくり返されているものもある。

 その場合、動物の胴にはそのつど、違う模様がつけられた。

 動物の頭を象った像はガンジ・ダレネムリクといった

 もっと古い遺跡からも発見されている。

 チャタル・ヒュユクでは、それらはいずれも土製で、

 本物の動物の頭骨や角を芯にしたものもあった。

 雄ウシがいちばん多いが、雄ヒツジや雄シカもみつかっている。

 頭像は3個か5個か7個の単位で

 壁や低いベンチにとりつけられていることもあったし、

 後の時代の角つき供物台と似た土柱に埋めこまれていることもあった。

 女性の乳房はふつうまとめて壁につけられていた。

 おもしろいことに、

 それらはイノシシの下顎骨やイタチ、キツネ、

 猛禽類の頭骨を芯にしてつくられることがしばしばあった。

 言語復原史学会
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 《参考》
 古代時代の考古学の最新発見・発表・研究成果
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 存在価値が問われる我が国の発掘考古学の現状

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